俳句愛好会

7月句会

場 所:レフトアローン

日 時:2016/07/14 19:00~

今月の季題:黴 草いきれ

参加者数:6名

選考作品数:18作品


▼次回予定▼

8月25日(木) 19:00~

季題:流れ星 墓参り


今月は同点で谷本さんと田中さんが特選でした。谷本さんの「昭和の黴」とは私には思いつかない、流石谷本さんの表現でした。田中さんの「空家バンク登録」は無記名でも作者はわかりますね。拭っても取れない黴は50度以上のお湯や熱風を当てると根っこから消えるそうです。私は、谷本さんの「留守の黴」の句にとても感じるものがありました。昔の人は日常生活で黴は当たり前のもので黴が生えても平気なのですが入院かなにかで長期に家を空けると衣類、畳、食材などの黴を心配するのです。

「草いきれ」とは今回初めて知った言葉、季語でした。夏草が生い茂ったところにあまり行かないけどむっとする雰囲気は知っています。まだまだ知らない日本語が沢山ありますね。

今月の特選句

まだ生きる 昭和の黴を 抱いたまゝ   谷本

黴拭い 空家バンクに 登録す       田中 

今月の準特選句

草いきれ 道なき道の 古城址      木原

黴の香に 旧き記憶を 手繰るかな    松原 

その他の句

神社 草の熱の 奥の闇        松原
華といふ 父の書に黴 住めるなり   中村
廃村に 草の熱の 深さかな      松原
下駄箱の 黴の一足 また戻す     加藤
草いきれ 嵐のごとく 訃報聞く    田中
酔いしれて たどりついたる 黴の宿  木原
草いきれ いつもの道を 通り過ぐ   中村
沢の水 探して廻る 草いきれ     谷本
留守の黴 気遣ひし母 癒えぬまゝ   谷本
青黴に 命すくわる 大腸炎      木原
草野球 守りし外野 草いきれ     加藤
町内会 神社の清掃 草いきれ     加藤
雨粒の はじける夜や 草いきれ    中村
草いきれ 少年の夢 まだ遠く     田中


仲間たちです





  

別府北ロータリークラブ

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