俳句愛好会

8月句会

場　所：レフトアローン

日　時：2014/08/21　19:00～

今月の季題：枝豆　トンボ

参加者数：９名

選考作品数：２８作品

▼次回予定▼

９月２５日（木）　１９：００～　　レフトアローン

季題：菊　　　秋霖

今月の特選は谷本さんでした。久しぶりですね。今回は難しい句が多くて理解するのに時間がかかりいつもより３０分くらい長い句会でした。

難解な言葉や漢字が多かったので皆さんあちこち調べられたのでしょうね。その中で、中村さんの「枝豆や　指三本に　押し出され」　はわかりやすいですね。料理に使うための枝豆でしょうか。普通はさやごと口に運び歯でかんで押し出しますもんね。たまに口から飛び出すこともありますが。

私は、東北で食べたずんだもちを思い出しました。場所は忘れましたが芭蕉の銅像のある立派なお寺の入り口の茶店で食べた味は素朴でおいしかったなあ。

次回は９月２５日（木）です。兼題は「秋霖」　「菊」です。これなんとよむのでしょうか？しゅうりんです。秋は秋晴れと言われるように晴れた日が続くと思いがちですが秋雨前線という言葉もあるように比較的雨量も多いそうです。もう秋か、早いなあ。

今月の特選句

複眼で　観よと飄々　塩トンボ　　　　　　作者：　谷本

神代より　不意に出でくる　ヤンマかな　　　　　　　　松原

鬼ヤンマ　群れ飛ぶ墓地に　学徒兵　　　　　　　　　河野

トルファンの　塩味ほのと　月見豆　　　　　　　　　　河野
(トルファンとはシルクロードの地名だそうです）

薄羽を　反らせて行きし　蜻蛉かな　　　　　　　　　中村

枝豆や　子規一語又　虚子一語　　　　　　　　　　　山本
(子規が虚子に跡を継がせる時の会談を想像してとのことでした）

ひと区切り　つけてテラスの　月見豆　　　　　　　木原

生き死にが　団地となりて　赤トンボ　　　　　　　　　河野
(病院で生まれ死んでも納骨堂に納められる）

とんぼう等　我の孤独を　癒さんと　　　　　　　　　山本

年ごとに　枝豆が沁む　夕べかな　　　　　　　　　　谷本

枝豆の　骸青さの　無残かな　　　　　　　　　　　　　　松原

とりあえず　枝豆奴　二人前　　　　　　　　　　　　　加藤

トンボ舞うレンガ造りの郵便局　　　　　　　　　　　　田中

枝豆や指３本に押し出され　　　　　　　　　　　　　　中村

汗拭う　蜻蛉が止まる　土づくり　　　　　　　　　　　　木原

空泳ぐ　小さきトンボ　見上げたり　　　　　　　　　　　福島

赤とんぼ　掩体壕は　草ボーボー　　　　　　　　　　田中
(掩体壕と草ボーボーは重なっているのではとの意見もありました）

亡き父に　重なるヤンマ　座敷飛ぶ　　　　　　　　木原

枝豆や　も少し殻に　居りたきに　　　　　　　　　　　中村

トンボ群れ自転車並んで帰り道　　　　　　　　　　　田中

枝豆の　殻が見る見る　鉢の中　　　　　　　　　　　山本

瑞巌寺　帽子のトンボも　並びける　　　　　　　　　　谷本

糸蜻蛉　つまみ細工の　上手かな　　　　　　　　　松原

枝豆は　塩一つまみ　かけすぎず　　　　　　　　　加藤

枝豆と　朝からテレビ　甲子園　　　　　　　　　　　加藤