俳句愛好会
【2008/03/27】
(3月の季題) 春雷
参加者
今月の特選句
・春雷に 稜線淡く 浮かびをり(田中)
今月の準特選句
・人の溝 案じつつ 春雷遠く聴く(谷本)
・神輿(みこし)かき 足を早める 春の雷(加藤兼司)
・遠吠えや しじまを破る 春の雷(河野)
・一合の 二合の酒よ 春の雷(桃潤)
・春雷雨 起きた蟲らの 草葉庵(くさはあん)(松原)
・春雷の 走るがごとき 胆石(いし)暴れ(加藤武)
【2008/02/25】
(2月の季題)
参加者
今月の特選句
・山揺れて 木々も目覚める 春一番(加藤武)
今月の準特選句
・春一番 壱岐の漁師の 男振り(山本)
・春一番 吹かず戸迷う 猫柳(野口)
・たましひの 小窓をあけて 春一番(川野)
・彼方より 春一番の 急(せ)かす声(松原)
・祝い酒 母も忙し 春一番(まみ)
・湯けむりも 雲にまぎれる 春一番(田中)
・熟年に なおはためきぬ 春一番(谷本)
【2008/01/25】
(1月の季題) 七草
参加者
今月の特選句
・七草の さ緑萌ゆる 粥の中(山本)
・故郷の 春をいただく 七日粥(森)
今月の準特選句
・ネクタイを 締めて七草 朝清し(あさすがし)(田中)
・七草に 深きならわし 朝の膳(谷本)
・いざ食わん 粥の中なる 仏の座(野口)
・七草と 朝の金音(かなおと) 母の味(まみ)
・七草を 忘れてすます 独身(ひとりもの)(松原)
・熱々の 深き緑の 七草粥(加藤武)
【2007/12/19】
(12月の季題) おでん
参加者
今月の特選句
・おでんや屋は人生煮込む おやじ居り(森)
・半片が 大根(だいこ)に愚痴る おでん鍋(山本)
今月の準特選句
・子ら育ち おでん囲みし 日も遠く(谷本)
・枡酒の あふれし嬉し またおでん(加藤武)
・木枯らしに 追われてくぐる おでんの屋(松原)
・冬ざれば おでん燗酒 雪しぐれ(野口)
・コンビニの おでん食らうか 四畳半(田中)
【2007/11/21】
(11月の季題) 落ち葉
参加者
今月の特選句
・子供らが 落ち葉集めて 店開き(森)
・日記書き 紅きもみじを はさみ置く(野口)
今月の準特選句
・落ち葉散り あひ日の思いが 消えて行く(村上)
・夕暮れに 落ち葉の上を 歩くなり(田中)
・宗太郎 峠の駅舎 落ち葉降る(山本)
・深く語りし人 偲びつつ 踏む落ち葉(谷本)
・落葉焚き なつかしひ燻 目に染むる(松原)
・落葉路 かなたの灯り 我を待つ(加藤武)