俳句愛好会
【2008/08/22】
(8月の季題) とんぼ
参加者
今月の特選句
・あの川と あの細道と 赤とんぼ (扇山)
・夏空に 秋を一筆 赤蜻蛉 (松原)
今月の準特選句
・蜻蛉の 合歓の葉陰の 雨宿り (桃潤)
・秋茜 祈りの里は 終戦日 (河野)
・群れとんぼ 誰の指令か 急旋回 (加藤)
・涼しさを 肌に感じて 蜻蛉舞う (谷本)
・また明日 見届け空へ 赤とんぼ (雨葉)
【2008/07/31】
(7月の季題) 日傘
参加者
今月の特選句
・アルバムの 中に日傘の 女をり (扇山)
今月の準特選句
・炎昼に 日傘の華の 咲きにけり (松原)
・長々と 立ち話して 日傘かな (河野)
・静けさや 富貴寺に 佇む白日傘 (桃潤)
・日傘さし うなじ流るる 汗ひとつ (加藤 武)
・破れても 母の日傘を 捨てきれず (森)
・日傘から こぼれる笑顔 若き母 (雨葉)
【2008/06/19】
(6月の季題) 梅雨
参加者
今月の特選句
・梅雨湿りして ヒロシマの 千羽鶴 (河野)
今月の準特選句
・梅雨長く 晴れ間の光 抱きしめる (田中)
・龍安寺 飛び石隠す 梅雨のれん (加藤武)
・現世に(うつしよ) 我独りかと 微雨(あめ)に問い(松原)
・老子手に 終日籠(ひねもすこ)もる 梅雨深し (桃潤)
・手の平に 乗せた想いと 梅雨の空 (利恵)
【2008/05/22】
(5月の季題) 夏みかん
参加者
今月の特選句
・廃屋に 残されてゐる 夏みかん (河野)
今月の準特選句
・なつかしや 母の面影 夏みかん (加藤兼司)
・幼子の 両手で持ちぬ 夏みかん (田中)
・飛び散りて 目にもビタミン 夏みかん(加藤 武)
・白砂糖 たっぷりかけて 夏蜜柑 (桃潤)
・君のゆび 初夏の移り香 夏蜜柑 (松原)
・夏みかん 避けて石段 昇り降り(森)
【2008/04/24】
(4月の季題) 菜の花
参加者
今月の特選句
・自刃(じじん)して 菜の花のある 茶室かな (桃潤)
今月の準特選句
・まわり来て 空の青さよ 菜の花よ (田中)
・空っぽの 心で見ている 菜の畑 (野口)
・故郷(ふるさと)の 菜畠(なのばたけ) 今も眼に広く (谷本)
・夕闇に 名残り惜しげな 菜の灯り (松原)
・菜の花を 手(た)向けて 春を報告す (森)
・菜の花を 一輪挿して 春の色 (加藤武)
・家絶えし 墓に兵の名 花な径(みち) (河野)