俳句愛好会
【2012/04/26】
(4月の季題) 桜貝 行く春
参加者9名 27作品
今月の特選句
筆箱に 渡せぬままの 桜貝 作者:加藤
句会 4月26日(木) 季題 「桜貝、行く春」
今月の準特選句
桜貝 入れて封筒 ふくらみぬ 田中
ゆく春を 京都の町と 惜しみけり 木原
子規の碑を しかと読む娘や 桜貝 河野
寄せる波 引くな見残す 桜貝 光
行く春や 栄枯を繰る 飫肥の城 谷本
紅指しの 指思い出す さくら貝 松原
行く春や 指し掛けしままの 将棋盤 山本
桜貝 君と拾いしや 十九の恋 堀
【2012/03/22】
(3月の季題) 桜・春の水
参加者9名 27作品
今月の特選句
風落ちて 狂女のような 桜なり 作者:堀
3月22日(木) 参加者9名 「季語:桜、春の水」
今月の準特選句
磴登り 来て白梅の 香の動く 河野
年ごとに 花と逢う間の 狭くなり 松原
妻が指す 花芽(かが)の膨らみ 桜哉 木原
スコッチの ダブルに添へし 春の水 山本
振り向けば 来し方霞む 花吹雪 谷本
咲くを待ち 散りゆくオ惜しむ さくらかな 光
山桜 高崎山も 薄化粧 竹山
還暦や 淀み流れて 春の水 田中
【2012/02/23】
(2月の季題) 二月 まんさく
参加者8名 24作品
今月の特選句
句会月日 2月23日 季題、「二月」・「まんさく」
特選句
如月に 零るる日々の 早きかな 作者:松原
今月の準特選句
二ン月や 源氏絵巻図 あけて置く 河野
碩田に 浅き季便り 二月雨 谷本
別離来て 温もり恋し 二月かな 堀
二ン月や 谷間の奥にも 谷見へて 山本
黒ずんだ 川面に朝日 如月か 木原
父植えし まんさく眺め 独り言 加藤
万作や 満を持してる トラクター 田中
【2012/01/19】
(1月の季題) 葱、炭
参加者8名 24作品
今月の特選句
1月句会 2012年1月19日 季題 「葱、炭」 24作品アップ
卒論に 炭継ぎし友 便り絶え 谷本
七輪で 葱焼いている 一人酒 山本
股火して 炭火を守る 父の影 木原
今月の準特選句
さくさくと 母の刻みし 根深汁 河野
篝火や 除夜の鐘聴き 炭となる 光
葱畑 兵隊のごと 並びをり 田中
箱火鉢 炭火横目に キセルかな 加藤
炭の香を 囲む囲炉裏が 馳走なり 大野
【2011/12/22】
(12月の季題) 冬三日月 焼き鳥
参加者9名 27作品
今月の特選句
老心に 冬三日月の つと添いて 作者 谷本
今月の準特選句
終電の 窓に離れぬ 冬三日月 加藤
虚空斬 冬三日月の 刃かな 松原
鶴見岳 白き尾根映ゆ 冬三日月 大野
研ぎ澄ます 冬三日月や 囲碁の会 木原
冬三日月 一人ぼっちと 思う日も 田中
ぼろ市の 刻む時計と 余生かな 河野
セシウムを 逃れし人と 焼鳥屋 山本
万両や 過ぎし日数の 早きこと 光