会長の時間
【2014-2015】
第2427回 例会
日時:2015/06/03
場所:ホテル白菊
会長:浦松 傅
先日までは大変暑い日が続いておりましたが、昨日梅雨入りしたそうで、今週は雨の日が多いようにあります。また先日のふれあいの森の草刈り作業には、たくさんの会員やご家族の方々、並びにロータアクトの皆さんのご参加をいただき楽しいひと時を過ごすことができました。準備をしていただいた中川委員長をはじめとして芦刈部会長、板井会員、担当会員の皆さんには心から感謝申し上げます。また芦刈部会長には社員の方2名も参加させていただき、草刈り機で作業され、大変助かりました。ありがとうございました。
話は変わりますが「言葉の力」という話があります。中学校の校長をしているA氏はある荒れた中学校へ赴任してきました。まともな授業はできていないし、不登校の生徒はそのままで、大変な学校に来たなと思っていた。またA氏は家庭でも不和を抱えており、夫婦と年頃の子供3人の5人家族ですが、妻ともほとんど会話もなく、子供たちとも親子の会話らしい会話もありませんでした。そんな時ある友人から講演会があるのでいかないかと誘われ、時間もよかったので行ってみました。参考になることはいくつかありましたが特に「ありがとうの力」という話が印象に残ったそうです。家に帰ると妻から「OOさんから電話があった」とつっけんどんに言われました。「うん」とか「ああ」とか返事をするところ、講演会を思いだし「ありがとう」と返事をしたそうです。食事の時も「取り皿を取って・・」「醤油を取って」とかその都度「ありがとう」を添えるようにしたそうです。「ありがとう」を続けていると夫婦の関係に変化が生じて、少しづつ夫婦の会話が増えてきて、また子供たちにも笑顔が多くなってきたそうです。もし講演の後、「今日はいい話を聞いたぞ、これから「ありがとう」を言えよ」と家族に押し付けていたら、どうなっていたでしょう。会話どころか益々家庭の雰囲気は暗く、ぎすぎすしたものになったはずです。いい話を聞いてそれを実践したところ、家族に変化が生まれ、父親の言葉一つが家族を大きく変えることにA氏は驚いたそうです。学校でも職員との会話を多くし、よく生徒の話を聞き、アドバイスに努め、不登校生とにはA氏自ら家庭に出向き、立ち直らせ全員卒業までになったそうです。
(今週の倫理868号より)
言葉の力は大きいもので発する人の立場によって、其の影響力は変わります。家庭や職場では上の立場の人が発する言葉によって状況が一変することがあります。感謝の言葉やプラス言葉で家庭や職場を明るくしたいものです。