会長の時間
【2008-2009】
第2137回 例会
日時:2009/03/04
場所:ホテル白菊
会長:二宮 清行
先日熊本で行われました、地区大会でのビチャイ・ラタクルRI会長代理のメッセージについて少し詳しくお話してみたいと思います。
104年前に、一入の孤独な男が「ロータリー」という小さなキャンドルに火を灯しました。
その小さなキャンドルの炎は、後に世界中で33,000という数のキャンドルに同じく火をともすことになるのです。
友情を通して生きている、そんな彼の、社会のために何かよい行いをしたいと切に希望していたそんな一人の男にとって、それは小さな一歩でした。
しかし、今それを考えてみますと、その小さな一歩は、人類の善い行いへの大きな飛躍となったのです。
なぜそのようになったのか、ほんの少し考えてみましょう。
この進歩の成功に、何が隠されているのでしょうか。
それは、杉谷ガバナーのような人材の存在でしょうか。
それは国際ロータリー理事会で役目を果たしている男性や女性、または李東建RI会長のおかげでしょうか。
答えは「NO」です。
私の答えは、この進歩の成功の鍵は皆様方の中にあるのだと考えています。
本日ここにいらっしゃいます皆様方一入一入の中に、この運動の柱であり本当の力である、全世界に拡がる120万人のロータリアンの方々にあるのです。
それは、善い行いをしたいという草の根的な思いの所産なのです。
その「小さな一歩」を信じた、ロータリーを信頼しその理想主義を信じた、夢を思い描きその影響力を信じ、そしてその影響力が拡がり発展していくのを見たいと願ったそういう男女たちの、熱意・信条・信頼の結果なのです。
ロータリーについてもうひとつ素晴らしいのは、クラブの白律性であります。
入々と同様、個々のロータリークラブはそれぞれに異なります。
しかし、我々の生活とわれわれが携わってきた何百万人もの人々の生活に恩恵を与え豊かにしてきた「理想」の追求という点では、我々は一つなのです。
我々は、同じ空の下に生きていますが、しばしばわれわれは異なる地平線を見ることがあります。我々の間にどのような違いがあろうとも、我々が「夢をかたちに」するための歩みを続け、夢を行動に移し、このロータリー年度を完全たる、そして満足な一年にいたしましょう。と締めくくりました。