会長の時間
【2013-2014】
第2371回 例会
日時:2014/03/12
場所:ホテル白菊
会長:高田 利徳
■「おもてなし」の意味
普段、何気なく使っている「おもてなし」という言葉の意味はご存知でしょうか。
「おもてなし」とは「もてなし」に丁寧語の「お」を付けた言葉で、「もてなし」は次の意味とされています。
1. 客に対する扱い。待遇。
2. 客に出す御馳走。接待。
3. 人や物事に対する振る舞い方。態度。
4. 物事に対する扱い。取りはからい。処置。
この日本人であれば誰もが知っている「おもてなし」の言葉は、
どのようにして日本の文化になったのでしょうか。
■茶道から学ぶ「おもてなし」
代表的な日本の文化として茶道があります。その中でも、詫び茶を大成した茶人の千利休は有名です。
千利休は茶道における「もてなし」の教えを「利休七則」にまとめました。
1. 茶は服のよきように点て
2. 炭は湯の沸くように置き
3. 花は野にあるように
4. 夏は涼しく冬暖かに
5. 刻限は早めに
6. 降らずとも傘の用意
7. 相客に心せよ
この7つの教えからは、
「主人は万全を期して客人のために準備し、心地よい体験を演出する」という姿勢が感じられます。
■「おもてなし」とは一期一会
「一期一会」という言葉を良く知っていると思いますが、実は、この言葉は千利休の高弟である山上宗二の「一期に一度の参会の様に」の言葉が源流といわれています。その後、幕末動乱時の大老・井伊直弼がその「茶湯一会集」の中で、「一期一会」の思想がわかりやすく解説されたことで世の中に広まりました。