会長の時間
【2013-2014】
第2358回 例会
日時:2013/12/04
場所:ホテル白菊
会長:高田利徳
ロータリークラブは奉仕団体でない
ロータリアンは例会で心を磨き、磨いた心をもって、因縁の熟成度に応じて自
己の行動にその心を化体して、世のため人のために動いていくのです。基本的な
義務はロータリアン一人ひとりに原則として宿るが、その行動の質をベターなも
のにするためにはロータリークラブというものがあって、ロータリアンに心の研
鑽、心の交流のモーメンタムを保証しようとするのです。
ロータリークラブは奉仕団体ではない、心の交流、奉仕の心を育成する場を提
供するところで、実践的な意味においではロータリークラブは奉仕団体ではあり
ません。
しかし、集まるロータリアンに多少具体的な例を示す事は当然の事であって、
これをロータリークラブが企画立案実施するところのロータリークラブの団体奉
仕と呼んでいますが、ロータリー運動の本質的なものではありません。ロータリ
ーはロータリアン一人ひとりが中心です。それを育てるのは心の浄化です。洗心
の機能をロータリーの親睦が持っているのです。故に彼が職業に専念すれば職業
奉仕になり、安定的な利潤が潤沢に入ってきて、ただ自分が儲かるだけではなく
て、周りの人たちに一種の社会的な満足を与えることになるのであります。
ロータリークラブは心の接触の場を提供するのであって、奉仕の実践をクラブ
の名でやるときはロータリアンがそれで啓発されて、それなら俺もやれる、やっ
てみようというような気を起こさせるようなものでなければなりません。
国際ロータリーは全世界のロータリークラブ群の連合組織であるが、ロータリ
ークラブは自治組織であって、自分のクラブのことは皆自分でやっています。
国際ロータリーとクラブとは別の組織です。クラブは国際ロータリーに人頭分
担金は出すが、あくまでクラブが主体であって、そしてクラブにあっては個人が
中心です。
国際ロータリーはパイロットプログラム以外はやってはいけない事になってい
ます。またやるべき適格性もありません。決議第34号の第5項に「こと奉仕の実
践に関しては国際ロータリーは如何なる権限をも有しない。各クラブに対してあ
あしろ、こうしろ、ああするな、こうするなの両面において命令する権限を有し
ない」とあります。このことは各クラブが国際ロータリーが提唱するいろいろな
プログラムとうまくあわせていかなければならない時にいつも頭の中に入れてお
かなければならなりません。
ただ、国際ロータリーが高次の次元から情報媒体をなさっているのだから、こ
れに対しては深い尊敬と敬意を持って謙虚に耳を傾けなければならないと思いま
す。