会長の時間
【2013-2014】
第2350回 例会
日時:2013/10/02
場所:ホテル白菊
会長:高田 利徳
奨学事業一筋、60年
公益財団法人ロータリー米山記念奨学会は、日本のロータリーが共同で運営
する奨学財団です。
財源はすべて会員の寄付で成り立っており、国際ロータリーの定める手続きを
完了した、国内全地区の合同プロジェクトです。
60年前の事業開始以来、一貫して日本で学ぶ外国人留学生を支援してきました。
年間の奨学生採用数700人は民間国際奨学事業として国内最大規模であり
これまで世界121の国・地域から留学生1万7.545人を支援しています。
最大の特長は「世話クラブ・カウンセラー制度」による“顔が見える”奨学金
である事。各奨学生には地域のロータリークラブ(RC)から「世話クラブ」が
選ばれ、会員の一人が「カウンセラー」となって、日常の相談や交流の橋渡し
役を務めます。
奨学生は世話クラブの例会やイベント、奉仕活動などに参加し、大学生活では
得られない出会いと交流を通じて、日本の心、平和を求めるロータリーの心を
学びます。それは同時に、ロータリアンにとっても、さまざまな文化や価値観
への理解を広げる機会になっています。
★なぜ、外国人留学生なのか 、
1952年、東京RCで、海外、特にアジア諸国から優秀な学生を日本に招き
勉学を支援する奨学事業「米山基金」の構想が発表されました。「米山」とは
“日本ロータリーの父”と呼ばれた米山梅吉氏(1868~1946)のことです。
米山翁の名を冠したのはアジア人留学生の面倒を見ていた米山翁の遺志を継ぎ
偉大な足跡を残した米山翁を永遠にしのぶことのできる「無形の金字塔」に
したいと考えた為です。なによりその背景には、二度と戦争の悲劇を繰り返さ
ないために、国際親善と世界平和に寄与したいという当時の会員たちの強い
願いがありました。その後、構想発表から5年を待たずにクラブ単独事業
からの全地区合同事業へと発展し、1967年には財団法人を設立
2012年1月に公益財団法人として新たなスタートを切りました。