会長の時間
【2013-2014】
第2343回 例会
日時:2013/08/07
場所:ホテル白菊
会長:高田 利徳
ロータリーって何?
ロータリーが大村に誕生したころ、奥さんたちから「ロータリー、ロータリー
っていそいそと出かけて、飯食って帰ってくる。何が面白いんですか」とか、忙
しい、忙しいと言いながらロータリーというと出かけていって、普段横のものも
縦にしないような人が、お茶を汲んだり、お客様の接待をしたり、どこがそんな
にいいんですか」と嫌味を言われたりなさった方もあったようです。でも、ロー
タリーがシカゴで誕生して間もなくの頃、シカゴの新聞に「ロータリーに出席し
てみると非常に気分が開放的になり、それだけではなく何とはなしに自分の心の
中で世のため人のためのエネルギーみたいなものが自覚されてくる。ロータリー
クラブに行くと、地域における良心的な職業人の議会みたいなものを感ずること
ができる」と紹介されていたということです。
ロータリークラブはこの次元で考えると、日ごろ無目的に例会に出ております
が、非常に高い理念の裏付けを持っている面白いものなのであります。
ロータリーはもともと社交団体です。社交団体というのは出てもよし、出なく
てもよしというものですが、ロータリーは当初から出ることの意義を考えたので
す。地域社会の良質な職業人が一業一会員制のもとに、親睦を求めて相集うなら
ば、そこで必ず異業種の知恵が交換されて、お互いの心が練り磨かれていくはず
です。そこで醸成された親睦のエネルギーは包めども包みきれずに、ロータリア
ンの五体を通じて世間に放流されていくことになるでしょう。それをロータリー
ではサービスと言うのです。
親睦というのは単に楽しいことだけではありません。親睦の中に人間社会を形
成するためのありとあらゆる現象が含まれています。そういった親睦のすべての
意味をひっくるめての中心概念は心の練磨ということであります。心の練磨とい
うことが中心概念となっていろいろな楽しみが生まれてくるということではない
でしょうか。そのような純粋親睦を確保してくれるのがロータリークラブなので
す。
だからロータリーは出席をやかましく言うのです。出席して親睦の中に相和す
る過程の中でそれぞれの人たちが自分の心を洗い、新しい自分を作り上げていく
のです。その心でロータリアンは企業管理をやるのです。その企業管理が社会改
善の原点的なエネルギーになっていくのです。
こうした親睦によって得た心の外界への適用を奉仕の心の適用と言うのです。
こうしてロータリーで作り上げた良質なエネルギーをもって社会に対応して行
くのです。