会長の時間
【2007-2008】
第2071回 例会
日時:2007/10/17
場所:ホテル白菊
会長:山本 恒雄
秋の素晴らしい日和が続いています。
健やかにお過ごしと思います。
ところで、ミャンマーで取材中に射殺された長井健司さんの映像は、世界中の人が眼にしたことでしょう。
日本でも多くの国民があの映像をみました。
一発の銃弾で崩れるように倒れる不条理な死を見たのです。
インターネットの発達で以前は、闇から闇に葬られていた事実が明らかにされたのですが、その後ミャンマーの国内事情は、何も変わらないようにみえます。
軍部独裁の政治は北朝鮮と重なってみえます。
命を懸けた取材でも、何も変わらない現実を知りながら、取材活動を続ける記者たちが多くいるのです。
しかし、こういった活動が何時か、変化をもたらすのです。
我々国民は、この長井記者の行動を長く記憶に留め、讃えなければならないのです。
又、現在のように我々大人と一緒に、こんな出来事を見聞きする子ども達も大変ですね。
大人と同じ情報を幼い未発達な心に受けるのですから、理解するには大人たちのサポートが必要でしょう。
もうひとつは死について考えました。
誤解を恐れずにいえば、何と格好いい死に様かと思いました。
毎日のようにマスコミで伝えられるおぞましい死に比べれば、理想に燃えた途上での死でした。
普通、私たちが日常周辺で見る死は、消え去るという感が強いのですが、長井さんの死は、私たちに何か強いメッセージを残してくれました。
ロータリーの顕彰に値すると思いますが、皆さんどうでしょうか?