会長の時間
【2012-2013】
第2302回 例会
日時:2012/09/19
場所:ホテル白菊
会長:田中 俊一
9月11は私の誕生日でした。ロータリーでも祝ってくれたのですが、家でも忘れずにケーキを用意してくれてました。プレゼントもありました。家内と娘3人からです。万年筆でした。中学の頃欲しくてしょうがなかったのですが家が貧乏で買ってくれとは言えずに知らない顔をしていたのですが、ある日、たぶん誕生日でもなんでもない日だったと思うのですが、万年筆をおふくろが買ってくれたことがありました。クラスでもみんなが持っているというほどではなかったと思います。友達に見せると、18金かと聞いてきます。当時意味は分からなかったのですが、なんでも万年筆は18金が一番いいのだと、その友達が言います。18金だったかどうかは記憶がないのですが、ただその万年筆を持つとなんだか少し大人になった気がしました。インクも今のようなカートリッジ式ではなく、インク瓶から入れるものでした。それを自慢げに胸にさしているといつの間にか、インクがにじんで白いシャツを青に染めた記憶があります。最初のころはノートにも生意気に万年筆で書いたりしましたが、いつの間にかペン先が壊れてしまいました。確かセーラー万年筆だった気がします。同級生の校長の息子は自分のは外国製だとか自慢をしていました。いまでもパーカーとかモンブランとかいう名前を聞くとなんとなくうれしくなります。ボールペンが出始めたのがいつだったか思い出せないのですが、ある時期まで万年筆は持ってた記憶があります。今回の万年筆が私の生涯で何本目になるのか記憶はないけどおそらく5本くらいじゃあないかと思います。中学のころは年をとったら文学全集などの本棚を背にして、書斎で自分の机に向かってものを書いている自分の姿を想像したものです。それが今では自分の書斎はもとより自分の机もないような生活です。こんなはずではなかっと思ったり、あるいはこんなものかと思ったりしています。でも万年筆という言葉だけで懐かしい気分になります。ちなみにプレゼントしてもらった万年筆はパイロットでした。包装紙は明石文章堂でした。18金かどうかはペン先に書いてあると思うのですが字が小さくて読めません。