俳句愛好会

4月句会

場 所:レフトアローン

日 時:2018/04/26 19:00~

今月の季題:菫 春の夢

参加者数:6名

選考作品数:18作品


▼次回予定▼

5月31日

季題:夏シャツ 夏雨


4月は同点で谷本さん松原さんの二人が特選でした。人生のはかなさのたとえに春の夜の夢といわれているそうですが春の夢とは、春眠中に見る夢のことだともある本に書かれていました。二つの特選句はまさにそのとおりですね。

田中さんの、「十五歳草に寝転び春の夢」の句の本意としては15歳の時に草に寝転び将来を夢見ていた、そういうことも今となっては春の夢(儚いもの)だったというようなことを言いたかったとのことでした。もう一つ田中さんの句「軽便の遠く光りて春の夢」にある「軽便」を誰も知りませんでした。田中さんは高校時代に軽便で学校に通ったとのことですがそういうことも今となっては春の夢だなーということを言いたかったそうです。田中先輩、まだまだ先は長いですよ。これからも年相応の夢に向かって進んでください。

今月の特選句

見果てない歳を知りつつ春の夢   谷本

さまざまを失いて見る春の夢    松原

今月の準特選句

ゆるぎない純の色してすみれ咲く  谷本

その他の句

湯上りの香が誘う春の夢      木原
   
枕木の砂利に小さき菫草      田中

春の夢老いを重ねて甘露かな    松原

希望てふ二文字のあり春の夢    中村

寝返りをうっても一人春の夢    加藤

ぐい吞みに菫を活ける若女将    加藤

十五歳草に寝転び春の夢      田中

恙なき風にうなずく菫草      松原

脇道へ何で誘うか菫草       木原
    
交わりは淡きままなり菫草     谷本

春の夢鉄人逝きて鯉になり     加藤
      
軽便の遠く光りて春の夢      田中 
  
ビー玉をこぼせる青き菫草     中村
 
友の顔子の孫の顔春の夢      中村
    
内に秘めポケットチーフすみれ色  木原







  

別府北ロータリークラブ

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