俳句愛好会

3月句会

場 所:壱岐の島旅館網元

日 時:2017/03/19 16:30~

今月の季題:自由

参加者数:7名

選考作品数:15作品


▼次回予定▼

3月23日(木)

季題:葱坊主 かすみ


今回は、別府を飛び出して約300年前に河合曽良(芭蕉の門徒)が終焉の地となった玄界灘に浮かぶ壱岐の島に行きました。総勢7名です。博多港から高速船で1時間で島に着きました。予約していたジャンボタクシーと名物ガイドさんが出迎えてくれあちこち案内してもらいました。まずは目的地である曽良の墓碑にお参り、次に曽良の出身地長野県から送られた諏訪の御柱のある公園、そのあと日本奇岩100選にもなった猿岩に行きました。さらに気象用語にもなっている季語「春一番」慰霊碑。春一番とは150年前壱岐の漁師50名を襲った突風からきたことを詳しく説明してもらいました。また壱岐の島最高峰岳の辻の頂上ではガイドさんの素敵な声で島の哀愁歌を歌ってもらい全員大感激でした。宿へ到着後すぐに句会を行いましたが吟行直後だったので作品には皆共感しました。翌日は島出身の電力の鬼、松永安左エ門記念館、国指定の遺跡春の辻遺跡、黒川紀章の遺作博物館、石垣島のような砂浜筒城浜での桜貝探し、壱岐のモンサンミッシェルなど案内してもらいました。少し疲れましたが楽しい2日間でした。木原さんは特選と準特選を独り占めしたので大喜びで焼酎を飲みすぎたようです。

今月の特選句

猿岩のそのリアルさや山笑う      木原万作 

今月の準特選句

サザエより始まる壱岐の季語談義    木原万作 

その他の句

壱岐島に朽ちし曽良の碑かすむそら   中村夏  
曽良の墓旅愁訊きたげ島椿        谷本千樫 
曽良眠る岬にかおるカナシバナ      田中  
御柱曽良も見上げる春日和        谷本千樫  
曽良の墓暗きを抜けて春光る       中村 
彼岸にて曽良も喜ぶ天気かな       加藤博 
うに飯に豆腐一丁春の壱岐        加藤竹山   
藪椿匂ふ坂道曽良の墓碑         田中扇山  
船の旅無事にて帰還母ごころ       加藤博 
花の香が吹く風暗き砲台跡        田中  
犬ふぐり対馬を望む壱岐のそら     田中扇山  
昼霞遠くの島を三つまで         中村     
曽良訪ね小春日和の壱岐の島     加藤竹山  


高速船の船内です

曽良の墓碑の前で

曽良の出身地から諏訪の御柱

春一番で遭難した漁師のお墓の前

旅館網元での句会

奇岩猿岩をバックに

  

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