俳句愛好会

10月句会

場　所：レフトアローン

日　時：2016/10/18　19:00～

今月の季題：案山子　台風

参加者数：６名

選考作品数：１８

---

▼次回予定▼

１１月２４日（木）１９：００～

季題：小春　落ち葉

---

今月は久しぶりに松原マスターが特選でした。これから秋も深まり朝晩冷え込んで来ます。私たち人間も寒いのには耐えられませんが案山子たちは何も言わず田んぼの中で雨風に耐えているのでしょうとやさしいですね。５７５の中にまとめられとても素晴らしいと思いました。マスターは、日頃は私のような凡人には難解な句が多いのですが今回はとてもよく解りました。吟行に行かれた時が寒かったのでしょうか。おめでとうございました。
台風の作品についてです。田中さんのコメント（私の家は古くて兄弟は近所に非難して母親一人で家を守っていました）にありますが、お母様は逞しかったようですね。
中村さんの（ 子供の時は台風が少しうれしかった気もあります）は、よく解ります。私も子供のころ家の前の大川が濁流になり大木などが流れていくのをわくわくしながら飽きずにずっと眺めていた思い出があります。台風のことは野分ともいうそうですね。先日近所の図書館で渡部淳一が書いたタイトルが野分の本があったので借りて読んでいます。
次回は１１月２４日（木）、季語は落ち葉、小春です。

今月の特選句

刈後の案山子の足の寒さかな　　　　　　　　　松原

今月の準特選句

ひたすらに我を忘れて案山子かな　　　　　　木原

その他の句

日が暮れて迎え待ちたる案山子かな　　　　　加藤
風に鳴る金色の穂や案山子立つ　　　　　　　中村
台風の去りて洗いざらしの雲　　　　　　　　　　松原
空透きて野分の余波海白し　　　　　　　　　　谷本
老いの夢一瞬に消ゆ台風禍　　　　　　　　　谷本
尋ねても案山子は案山子振り向かず　　　　田中

まだ歩け案山子が我の生を見る　　　　　　　谷本
目張りして台風を待つ母一人　　　　　　　　　田中
（私の家は古くて兄弟は近所に非難して母親一人で家を守っていました）
いささかの高揚ありて台風来　　　　　　　　中村
（ 子供の時は台風が少しうれしかった気もあります）
大八島黄金の海の遠案山子　　　　　　　　松原
酒仲間案山子になりて集まりぬ　　　　　　　中村
酒仲間案山子になりて集まりぬ　　　　　　加藤
赤き空台風来ると母の言い　　　　　　　　中村

台風の予想進路に母のおり　　　　　　　　加藤
台風の余波が及んでOB球　　　　　　　　木原
台風に進路に当たるゴルフかな 　　　　木原
国東に案山子は集うあちらこちら　　　　　田中