俳句愛好会
8月句会
場 所:レフトアローン
日 時:2012/08/22 19:00~
今月の季題:桐一葉 野分
参加者数:7名
選考作品数:21作品
▼次回予定▼
9月20日(木) 19:00~ 兼題 「金木犀、銀木犀 釣瓶落し」
季題:
今月の特選は、同点で松原さんと谷本さんです。おめでとうございます。野分と桐一葉の季語それぞれでした。
桐一葉(きりひとは)とは、風も吹かないのに大きな桐の葉がふわりと落ちて秋の到来を告げるところから来ており古代中国の書「淮南子」にある「一葉落ちて天下の秋を知る」という言葉にも関係しているそうです。夏の間空を隠していた桐の葉が落ちるのを見て、秋の訪れを知ると言った意味の言葉のようです。
また、葉の落ちた音に驚いて暫し声をひそめた秋の虫が再び鳴く頃、落ちた桐一葉に感じるものは秋の訪れなのか、人生の秋の兆しなのでしょうか。
もうひとつの季語、野分とは、秋の暴風のことで、草木を吹き分けるほどの風を言うことからこの名前が起こったといわれています。野分のあとには、秋草がなぎ倒されたり垣根が壊れたりする哀れな情景が見られます。
今回の季語は2つともなんとなく寂しいものがありますがそうなる前に楽しく充実した日々を送ろうではありませんか。
皆さん、今のうちにチャレンジです!!句会のおかげで大事なことに気付くことができました。ありがとうございました。
今月の特選句
句会月日 平成24年8月22日(水) 兼題 「桐一葉・野分」
天地や 遥かに澄みて 野分あと 松原
見るべきを 見尽したるや 桐一葉 谷本
次回 9月20日(木) 兼題 「金木犀、銀木犀、 釣瓶落し」
今月の準特選句
朝空に 野分の後ろ 姿かな 山本
桐一葉 洗濯物かと 障子開け 加藤
南海の 尖閣列島 野分かな 田中
千年の 田染の荘や 桐の秋 河野
残像を 草葉に写す 野分かな 木原
その他の句
音もなく 響き渡りて 桐一葉 松原
桐一葉 刹那見送る 地への旅 松原
晴雨みな 振り返りつつ 桐一葉 谷本
桐一葉 過ぎゆくものの 条理背に 谷本
桐一葉 顔を見ぬ人 死んでをり 山本
飲兵衛は 野分に押され 朝帰り 山本
手塩かけ 育てし果実 野分あと 加藤
桐一葉 薬も利かぬ 吾身かな 加藤
桐一葉 思い様々 メダリスト 田中
桐一葉 同窓会に 君は来ず 田中
どやどやと 無人駅より 捕虫網 河野
老いたるを まざまざと見す 野わけかな 河野
黄土色 あの紫か 桐一葉 木原
次の世に 伝えるごと く桐一葉 木原