俳句愛好会

12月句会

場　所：レフトアローン

日　時：2010/12/16　19:00～

今月の季題：昴、オリオン

参加者数：9

選考作品数：27

---

▼次回予定▼

次回1月20日　季題　「初空」

季題：

---

今月の特選は、河野さんです。作品は「暁闇に　オリオンよぎる　貨車長し」です。おめでとうございました。
今回は忘年会をかねて10名の参加でした。

今月の季語「昴もオリオン」もなかなか難かしかったようです。遠い宇宙の星を眺めてみなさん何を感じたのでしょうか。

今回の季語を出した田中さんより「昴、オリオン」の説明がありましたので紹介します。
昴というのは歌の通り若い星の集団で地球から400光年の距離にあります。
オリオンとは星座でそのうちのペテルギウスというのは太陽の１０００倍もあって赤色巨星と呼ばれてます。
プロキオンとシリウスを結んだ線を冬の大三角形といいます。当然夏には見えない星座です。以上です。

人の一生は宇宙の歴史からしたらまばたきにもなら無いほどの時間だそうです。
今年もいろんなことがありましたが、我が句会は世の中の流れに左右されず毎月集まって、美味しいお酒を飲みながら語り合って楽しい時間でした。
来年も全員が健康で引続き参加できることを祈っています。（作者名の未記入は後日確認してから入れます）

今月の特選句

・特選句「暁闇に　オリオンよぎる　貨車長し」　作者：河野

今月の準特選句

・オリオンを　　仰ぎし兵ら　　帰島せず　　　谷本
・初雪や　　三千世界　　音も無し　　　　　　松原
・病室から見る　　神の星　　オリオン　　　　森
・オリオンや　　夜空に辿る　　仮想線　　 　 山本
・オリオンや　　イカ釣り船の　　灯も遠く　　田中
・オリオンを　　眺める窓に　　映る吾　　　　加藤
・借景の　　由布に冠雪　　朝日かな　　　　　木原
・強風に　　流れ飛びゆく　　寒烏　　　　　　吉野
・オリオンに　　夢を託して　　祈る君　　　　日名子

その他の句

・小浦へと　九十九越えして　石蕗の花　　　　　河野
・寒昴　背なを並べて　をとこたち　　　　　　河野
・幾光年　スバルまたたき　ゴミ当番　　　　　谷本
・オリオンが　赤らみ俺も　酔っている　　　　谷本
・オリオンに　光年の時　尋ねけり　　　　　　松原
・少しだけ　先に行けさらば　　昴よ　　　　　森
・旧友逝きし　朝天空の　オリオン　　　　　　森
・足跡を　追う足跡や　獣狩り　　　　　　　　山本
・九重の　荒野の灯　スバル星　　　　　　　　山本
・青白き　少年の日の　寒昴　　　　　　　　　田中
・オリオンを　幾度も見上げ　急ぎ足　　　　　加藤　
・オリオン座　あれが私の　トリロジー　　　　加藤　
・夜更け街　寒月光に　刺され死す　　　　　　吉野
・そのまなで　いいじゃないの　落葉道　　　　木原

・銀杏散り　　落葉埋もれし　　子犬鳴く　　　作者？　
・静寂を　　切り裂き流る　　昴星　　　　　　作者？　
・極月に　　街に人々　　溢れたり　　　　　　作者？　
・酔眼に　　三ツ星光り　　我忘れ　　　　　　作者？　
・流星が　　オリオン昴　　掠めゆく　　　　　田中　
・千億の　　夜をささやく　　昴かな　　　　　作者？