俳句愛好会
11月句会
場 所:レフトアローン
日 時:2010/11/11 19:00~
今月の季題:小春
参加者数:7
選考作品数:21
▼次回予定▼
次回12月16日(木)季題:昴 、オリオン
季題:
今月は田中さんが特選です。久しぶりですね、おめでとうございます。
遠くから観覧車を眺めてこの作品が出来たのでしょうか。
キティランドかラクテンチの観覧車ですね。
また田中さんの「小春日や 掩体豪(えんたいごう)は 草ぼうぼう」は「永遠の0 指揮官たちの特攻」という本を読んでできあがりその後、宇佐に実際にえんたいごうを見に行ったそうです。
吉野さんの句「 あちこちで 音さまざまに、小春の日 」と山本さんの句「 横臥せし 大仏様や 小春中 」は1点差で特選を逃しました、惜しかったですね。
今回の季題、「小春」は小春日和の穏やかな雰囲気のものと、昔のことを懐かしく思い出しその感情を句にされたものとあったように感じました。
「犬小屋の 奥まで陽さす 小春日や」も犬小屋の奥に小春日が当たり、犬が心地よく寝ている光景ですが、もう一つ、最近までかわいがっていた犬に別れを告げて今は空っぽの犬小屋に小春日が射している。とも取れますね。
私は、松原さんの句「小春日に 思い出すこと 多くなり」になんとなく心引かれました。縁側で日向ぼっこしながら昔の楽しかったことを思い出している感じですよね。
次回は忘年会を兼ねて、12月16日(木)にいつもの場所、レフトアローンで行います。季語は、「昴」または「オリオン」です。皆さん1年間の成長自慢話と来年の抱負を語り合いましょう。参加よろしくお願いします。
今月の特選句
・特選句「小春日や 止まったままの 観覧車」 作者:田中扇山
今月の準特選句
・あちこちで 音さまざまに、小春の日 吉野
・横臥せし 大仏様や 小春中 山本桃潤
・縁側で 受けて小春の 長電話 河野
・小春日や 国東塔の 影長く 加藤竹山
・小春日に 思い出すこと 多くなり 松原
・久方の 小春日よりに 布団干す 光
その他の句
・小春日や 音楽室の 歌哀し 田中
・小春日や 掩体豪(えんたいごう)は 草ぼうぼう 田中
・縁側で 小春陽浴びて 猫になり 吉野
・幼き日 押しくらマンジュ 小春の陽 吉野
・秋の野に フォルクスワーゲン 朽ちにけり 山本
・林檎擦る 母せしごとく 臥せる子に 山本
・百年の 障子明かりや 蕎麦を打つ 河野
・上の空 ちふ空もあり 走り蕎麦 河野
・犬小屋の 奥まで陽さす 小春日や 加藤
・小春空 湯けむり昇る 貴船城 加藤
・失せものを 数えてみゆる 小春の日 松原
・小春日に ふと思い出す きのうかな 松原
・新蕎麦と 峠の紅葉 文化の日 光
・朝日浴び 川面に届く ダツラかな 光