俳句愛好会
4月句会
場 所:レフトアローン
日 時:2010/04/21 19:00~
今月の季題:山吹、木苺
参加者数:
選考作品数:
▼次回予定▼
次回5月26日(水) 季題 菖蒲湯、衣更え
季題:
今月の参加者は、桃潤さん、河野さん、谷本さん、扇山さん、松原さん、沢田さん(美人の芹香さん)新人の木原さん、竹山でした。木原さんは谷本さんのお友達です。
今月の特選句は河野さんの「となりより 木苺の花 忍び入る」です。おめでとうございます。
山吹はバラ科ヤマブキ属の落葉低木で高さは2mくらいで一重咲きと八重咲きがあり開花は一重が少し早く花の色は八重のほうが濃厚に見えるそうです。
春も過ぎようとするころ山陰や水のほとりを山吹の花が彩り細い枝の先に、黄色の花が咲きこの花が散るころには、もう初夏です。
木苺もこの時期実をつけます。私は万年山の登山路にたくさんあったのを覚えています。赤や黄色の実がありつまみ食いしていたら山頂まで行く時間がなくなり途中で下山しました。
扇山さんの句「山吹の 無人駅舎や 忘れ傘」は太田道灌の「蓑一つだになきぞかなしき」で傘を入れようと思いこの句ができたそうです。もう一つ扇山さんの句「花吹雪 至誠にもとる なかりしか」は扇山さんが4月初めに 同期の桜 のある広島の江田島の海軍兵学校を見に行ってできた句だということでした。
そこの学生の教えの第一条が「至誠に悖るなかりしか」だそうですが、俳句にはなってないですねと本人が言われていました。
また河野さんの句「山吹や 今の盛りを ハハ(女へんにヒ二つ)に言う」の、ハハという字は女偏に片仮名のヒを2つ書くらしく、亡くなった「母」という意味があるそうです。
ちなみに亡くなった父は、「考」と書いて父と読ませるそうで、だれも知りませんでした。
両方ともあまり見たことないと思うのですが。河野さんは現役のころは国語の教師ですから難しい言葉が多いのですが勉強になります。
だから河野さんの句は大体言葉でわかるのです。
私の句は単純だからこれは、竹山作品だなあといつも桃潤さんに言われるのとは意味が違いますが。
今回は、久々に扇山さんから差し入れがありました。
扇山さんが山から採ってきた香りの強いウドのきんぴらです。
とてもおいしくて酒の肴になりそうです。写真が無くてすみません。ありがとうございました。
次回は5月26日、季題は菖蒲湯、衣更えです。 竹山
今月の特選句
・4月21日の句会結果「季題:山吹、木苺」
・特選句「となりより 木苺の花 忍び入る」 作者:河野
今月の準特選句
・陽の中の 木苺光 集めけり 桃潤
・山吹と しばし道の端 立ち話 松原
・和歌の庭 花もしめやか 葉山吹 木原
・石垣の 山吹見上げ 陶器市 竹山
・山吹の 木造駅舎や 忘れ傘 扇山
・こだまして 木苺の花 ひっそりと 谷本
・木苺の 赤で際立つ 葉のひかり 沢田
その他の句
・山吹や 今の盛りを ははに言う 河野
・戦して 木苺の花 覚えけり 河野
・山吹や 貧しき家の 子だくさん 桃潤
・木苺を 瑠璃の骨杯(コップ)に 貴族の子 桃潤
・草庵に 木苺ほつり 燈りけり 松原
・木苺を 撫ぜてなにやら をかしかな 松原
・山吹と 声立ち止まる 六義園 木原
・木苺の 甘酸っぱさや 今何処 木原
・藪の中 木苺採ってと せがむ孫 竹山
・木苺を 一粒残し 知らん顔 竹山
・酢っぱきは 16歳の 木苺よ 扇山
・花吹雪 至誠にもとる なかりしか 扇山
・木苺咲く 遥かとなりし 山仲間 谷本
・山吹の 揺らぎて今日の 陽ゆたか 谷本
・庭先で 八重の山吹 一番に 芹香
・山吹の 色あざやかさ 誘われて 芹香