俳句愛好会
9月句会
場 所:レフトアローン
日 時:2011/09/22 19:00~
今月の季題:「月 十六夜 流」
参加者数:9名
選考作品数:27作品
▼次回予定▼
10月27日(木)19:00~ レフトアローン 季語 「笑い 熟柿」
季題:
今月の特選は同点で2人です。谷本さんは久しぶりですね。季語の月は身近な存在ですから皆さんかなり奥深い作品ができたような気がします。今月は扇山さんから九重の農園で取れた青大豆の枝豆の差し入れがありました。ありがとうございました。
今月の特選句
子を乗せた 機灯消えゆき 月天心 作者:谷本
名月や 群立(むらだつ)つ牛の 影あはれ 作者:河野
今月の準特選句
被災地に 満月という 希望かな 光
名月を 一夜囲うて 水鏡 松原
名月や 杜甫は失意の 舟住い 山本
サックスの 響く野の秋 流れ膝 木原
名月に 照らされ一人 千鳥足 加藤
満月や 足跡残る 四十年 田中
40年ほど前に田中さんがが社会人になってすぐ、アームストロング船長が「私にとっては小さな1歩であるが人類にとっては大きな1歩である」と言って月に降り立ち、最近その足跡がまだそのまま残っているとテレビで放映されあれから40年という意味でできた作品だそうです。
いつの世も 変わることない 月夜かな 大野
その他の句
今昔の 喜怒哀楽や 月皓々 谷本
烏帽子の 流れと進む 風の盆 谷本
そば屋出て 妻の影踏む 十六夜 河野
流星の 消ゆるあたりが ははの故郷 河野
浪ひかり 十五夜の月 揺れ動く 光
上弦の 月に叢雲 かくれんぼ 光
名月や 鈴の音のほか 音もなし 松原
朗月や 無音の舞台 夜の底 松原
銀泥の 屏風流れる 秋の波 山本
紅芙蓉 今台風が 過ぎてゆく 山本
鈴の音を 聞いて見あぐる 望の月 見上げれば二十三 夜か月と寝る 木原
あの時も 明かりはほのか 庵の月 木原
満月も たまに見れば 綺麗なり 加藤
満月に 川面見つめる サギ一羽 加藤
満月は 峰々照らし 星隠す 田中
宵闇に 「希望」の星の 流れゆく 田中
希望の星とは国際宇宙ステーションの名前で時々上空を飛んでいるのが見えることがあるそうです。
海写る 月夜の散歩 日々流る 大野
流れゆく 月日に心 癒される 大野