俳句愛好会
2月句会
場 所:レフトアローン
日 時:2010/02/24 19:00~
今月の季題:野焼き
参加者数:
選考作品数:
▼次回予定▼
次回は3月17日(水)季題「春の雨、桜餅」
季題:
扇山さん、河野さん特選おめでとうございます。
扇山さんは久しぶりですね。
今月の参加メンバーは、扇山さん、河野さん、桃潤さん、谷本さん、宮司さん、森さん、松原さん、竹山でほぼ全員の参加でした。
飛び入りで沢田さん(女性)が参加してくれました。
2月の季語の「野焼き」はちょっと難しかったですね。いつもより内容的に硬い作品が多かったような気がします。
みなさん苦労されたのでしょうか。しかし河野さんの特選句「野焼きして ゴッホの顔に なりにけり」はユーモアがありますね。
テレビで見たことがある、炭焼き釜から出てきた鼻の穴が黒い親父さんの顔を思い出しました。
桃潤さんの「風呂立てて 野焼きの父子 待ちにけり」もなかなかいいですねえ。
薪で沸かした田舎の五右衛門風呂を感じました。
私は野焼きの炎が龍のように暴れまくりふくよかな女性を思わせる山肌を風任せに走る様子を「龍あばれ 一筆書きの 野焼きかな」と詠い準特選をもらいました。
野焼きは毎年の季節の行事ですが昨年は事故のニュースをよく耳にしました。素人は遠くから眺めて邪魔しないようにしましょう。
野焼きが終われば楽しい山菜取りが待っています。山菜を肴においしいお酒を呑みたいですねえ。
今月の差し入れは、扇山さんからチュニジアのナツメヤシとレフトアローンのマスター松原さんから猪味のお味噌汁がでました。
ご馳走様でした。ありがとうございました。ところでチュニジアって聞いたことはあるけどどのあたりにあるのでしょうか。
3月の季題は、「春の雨」、「桜餅」の2つです。「春の雨」は昨年3月と同じですね。
次回はだれか手作り桜餅を差し入れてくれるとうれしいですね。
では次回も参加よろしくお願いします。
今月の特選句
・特選句 「幾千年 輪廻転生 野焼きかな」 作者:田中扇山
・特選句 「野焼きして ゴッホの顔に なりにけり」 作者:河野
今月の準特選句
・昔日の 便りを灯す 野焼きかな 松原
・ためらわぬ 手が枯れた野に 火を放つ 森
・風呂立てて 野焼きの父子(ちちこ) 待ちにけり 桃潤
・龍あばれ 一筆書きの 野焼きかな 竹山
・野火果てて 山は黒から 萌初む(きざしそむ 谷本
・時として 業火ともなる 野焼きかな 宮司
その他の句
・灰一つ フロントガラスに 春を知る 扇山
・切なきは 火の国阿蘇の 野焼きかな 扇山
・野を焼いて 匂いの中に 一車両 河野
・久住から 外輪山へ 野火猛る 河野
・訳もなく かほりさみしき 野焼きかな 松原
・野焼きあと 墨絵一枚 残りけり 松原
・湯の郷の 夜空を焦がす 野焼きかな 森
・焼けた野に 新しき命 芽生えけり 森
・野焼きせし 大地を破る 薄緑 桃潤
・焚きすぼよ 九重高原 野焼きらし 桃潤
・塚原の 山菜うれし 野焼きあと 竹山
・村人と 野焼き見守る 一本松 竹山
・四季煽ぐ(あおぐ) 風の掛け声 野火の音 谷本
・野火の灰 温泉(いでゆ)祭りの 雨交じり 谷本
・由布岳の 袂を焦がす 野焼きかな 宮司
・扇山 野焼きの名残 我が庵に 宮司