会長の時間
【2015-2016】
第2474回 例会
日時:2016/06/15
場所:ホテル白菊
会長:後藤明文会長エレクト
第2474回例会にご出席して頂き誠にありがとうございます。さて、本日は佐藤秀男会長が所用の為、私に新年度の事前経験をさせてくれるということでピンチヒッターで会長の時間を務めさせていただきます。宜しくお願いします。
先週は、新入会員の金本龍生会員、並びに高橋喜巳会員の卓話を聞き簡潔で非常に解りやすい卓話で、出来たら、一人30分聞きたかったなと思いました。
さて、本日はクレームとリーダーシップの話しをさせていただきます。私は、印刷業に就いて46年目を向かえました。その間、色々な失敗がありましたので、その中の一つをお話ししたいと思います。
今から13年前、大分のホテルで会議に出席していた時に、ある学校の先生から電話が入り、納品してもらった冊子(新入学生用)にミスがあるから直ぐに来てくれと凄い見幕で言われ電話を切られました。会議の途中でしたが抜けて即社員と謝罪に行きました。話しを聞くと配布した冊子の一番最後のページに変な紙が入っているというのです。見ると印刷の工程で、刷り出し用の紙にインキがのるまで試し刷りを何十枚かするんですけど、その紙が入っているのです。偶々その紙が霊園のチラシだったので、「新入学生用の冊子なのに縁起が悪い」と言ってだいぶ叱られました。その一冊が渡った生徒とその保護者の気持ちを考えると言葉が出ませんでした。
その後、上の先生が来られまして「悪いのは何部出たのか?」と聞かれ、1部だと答えると「何でそんなに吠えるのか。その1部が偶々その生徒に渡ったということは凄いことだ。その生徒は運が良い。社長、そこに謝罪に行かなくても良い。話しが大きくなるだけだ。」と担当の先生を一蹴しました。200部刷って1部だけとは、その生徒はよっぽど運が良い人だと言われ、叱られて当然なのに、この先生の肯定から物事を見るリーダーシップは、なかなか真似することができない。自分が逆の立場だっらどうなのか?業者に怒って怒鳴りつける?人間、否定から入るのではなく肯定から入ることを学びました。この方は、元別府北ロータリークラブの会員で、私が紹介会員です。今でもお付き合いをさせて頂いています。さて、皆様は会社の経営者ばかりです。社員のミスやお客様のクレーム等、何事においても皆様は肯定から入りますか?肯定から入れば人間関係が良くなり、物事もスムーズに運びます。ですが否定から入れば人間関係がもちろん悪くなりますのと、時と場合によっては暗礁に乗り上げてしまうおそれも出てきます。皆様方は、肯定から入りますか?否定から入りますか?
以上で会長代行の時間を終わります。