俳句愛好会

12月句会

場　所：レフトアローン

日　時：2015/12/03　19:00～

今月の季題：大根　濁り酒

参加者数：7名

選考作品数：21作品

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▼次回予定▼

1月18日（月）

季題：息白し　初句会

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今年最後の句会は、中村さんが特選でした。おめでとうございます。俳句はなかなか上達はしないけど楽しい句会でした。一年間ありがとうございました。来年は１月１８日（月）。季題は「息白し」「初句会」です。

今月の特選句

好日や　留守居に並ぶ　干し大根　　　　　中村

今月の準特選句

建前で　日を暮らしけり　濁り酒　　　　　谷本

その他の句

里帰り　大根持たせ　また一人　　　　　　加藤

独酌に　大根おろしの　辛さかな　　　　　松原

大根引く　次々にひく　穴残し　　　　　　中村

世の習　いずれ多くなり　濁り酒　　　　　谷本

濁り酒　見えぬ明日の　妙味かな　　　　　松原

煮魚に　飴色大根　並びけり　　　　　　　中村

大根を　抜いて洗って　道の駅　　　　　　加藤

青首を　六寸出して　大根かな　　　　　　田中

振り分けて　大根担ぎ　母が来る　　　　　山本

箱庭の　青首大根　値が付かず　　　　　　加藤

陸奥や　夜はしみじみと　濁り酒　　　　　山本

生業に　どぶろく入れる　水枕　　　　　　木原
「田中さんの話です：昔密造酒の取り締まりが今よりずっと厳しい時代がありました。酒屋や、飲み屋が、田舎からどぶろくを仕入れて、自分の降りる駅の少し前で窓から投げ捨 てあとで拾いに行くというようなことがありました。そのために水枕にどぶろくを入れました。私にもそういうことが近くで会った記憶が少しありました。

濁酒や　酔えばぐるぐる　故郷が　　　　　山本

白髭に　どぶろく付けて　村祭り　　　　　田中
「大田村の白髭神社のどぶろく祭りだそうです」

煮大根の　家路恋しき　かほりかな　　　　松原
「かほり、という表現は間違いで古語で書けば、かをりとなるそうです。シクラメンのかほりは？？」

一献に　熱い大根　縄のれん　　　　　　　木原

葉大根　妻が喜ぶ　句会かな　　　　　　　谷本

今日も又　昨日のごとし　濁り酒　　　　　田中
「藤村の詩の中に、濁り酒濁れる飲みて草枕しばし慰む。昨日又かくてありけり。今日も又かくてありなん。というのがありそこからの作だそうです。」

大根干し　樽に水張る　ほほかぶり　　　　木原
「句意は誰も理解できなかったのですが、昔は大根を干すときに同時に樽に水を張ったそうです。樽に水分を含ませて膨張させ水が漏れないようにしたそうです。それにしてもほほかぶりまでいう必要はなかったのではという意見も。」