俳句愛好会
12月句会
場 所:木原亭
日 時:2013/12/18 19:00~
今月の季題:雑炊 忘年会
参加者数:9名
選考作品数:23作品
▼次回予定▼
平成26年1月16日(木)季題 冬帽子 屠蘇
季題:
今年の締めくくりは、恒例の木原亭での忘年句会でした。いつもおいし料理、お酒ありがとうございます。特選は谷本さんで山頭火がお椀で雑炊のすすっている姿が想像されて良かったと言う意見もありました。私たちもお椀で雑炊食べますが山頭火が食べるとなぜこんなに味がでるのでしょうか。
昔大根葉だけの雑炊を母親が作ってくれてしょうゆをかけて食べた記憶をもとに田中さんの句「醤油かけ 大根雑炊 外は風」ができたそうです。最近の雑炊と昔の雑炊を比べるとかなり意味合いが変わってきたと思います。しかし今も昔も変わらないのは子供のために雑炊を作る母親の愛情でしょうか。
河野さんの漢字ばかりの句「少国民 戦中戦後 芋雑炊」の少国民の意味は河野さん以外誰も知りませんでした。辞書を見るとこれは第二次大戦中の言葉で年少の国民で少年少女のことだそうです。また戦争中の銃後を守る少年という意味もあるらしいです。
今回から、新たに浦松さんが参加してくれました。穏やかでゆっくりした方なのですばらしい句を期待しています。ずっと参加してくださいね。
次回1月の季題は「冬帽子、屠蘇」です。特選の谷本さんが選びました。なんだかむつかしそうですが皆さん特選ねらって頑張りましょう。では皆さん良いお年を迎えてください。
今月の特選句
山頭火 憶い雑炊の 椀を抱く 作者:谷本
句会 12月18日 季題 雑炊 忘年会
次回 1月16日 季題 冬帽子 屠蘇
作品全部見る
今月の準特選句
板の間で 囲んだ雑炊 母の顔 木原
年忘れ 思い出すこと 多くなり 松原
いつからか 昼間集まる 忘年会 加藤
少国民 戦中戦後 芋雑炊 河野
雑炊の 湯気にちちはは はらからも 山本
あつあつの ぞうすいうまし 寒さとぶ 浦松
醤油かけ 大根雑炊 外は風 田中
忘年会 同じ笑顔で 来年も 福島
その他の句
年忘れ 温めの燗に 柿右衛門 谷本
夫婦仲 やっておきたい 年忘れ 木原
愚かさを 棚に上げたし 忘年会 木原
較ぶれば 老いの日々 是年忘れ 松原
雑炊を 干して正気に 戻りけり 松原
忘年会 家に帰れば また一人 加藤
雑炊に こわごわ息を かける孫 加藤
忘年会 盃ほどに 齢を積み 河野
芋雑炊 仕合せだった 日本人 山本
金繰りは 一寸さて置き 年忘れ 山本
ひさかたに 会えてうれし 忘年会 浦松
年忘れ 街灯白く 輝けり 田中
畑中の 道を急ぐや 年忘れ 田中