会長の時間
【2013-2014】
第2361回 例会
日時:2013/12/25
場所:ホテル白菊
会長:高田 利徳
表題 オンリーワン企業
株式会社 楽しい株式会社
“楽しい”をキーワードに、環境保全への取り組みを通じ、社会全体に好循環をもたらす、環境関連事業のプロフェッショナル。
普及が進む食品廃棄物の地域内循環型サービス“メリーズシステム”
社名の“楽しい”は、創業時に「環境保全を楽しくやっていこう」との想いを込めてつけたという。同社の主力商品である食品廃棄物地域内循環型システム“メリーズシステム”にも、メリー(Merry;陽気な、面白い、楽しい)という結社時の熱い想いが込められている。
このメリーズシステムは、地域全体や食品工場、またレストランなどで発生する生ごみを、その場で微生物の力を利用して減量・堆肥化し、その堆肥を使い安全・安心な野菜をつくり、それがまた地域や食品工場に戻るという地域内循環サービスである。これによりゴミの量の削減とごみ処理コストの低減、さらには二酸化炭素の削減にも貢献しているシステムである。
同社は、堆肥化に必要な装置を販売するのではなく、レンタルという形でも顧客に提供することができ、堆肥の回収もメリーズグループが担当するため、顧客は、製品を購入する初期投資コストが削減できると共に、手間いらずでサービスメリットを享受できるようになっている。
現在、メリーズシステムは、全国の自治体や事業者など370もの事業体で採用され、年間25,000トンの食品廃棄物がリサイクルされ、同社はこの分野でNo.1の地位を確立している。
廃プラ、可燃ごみなどをトータルに再資源化する“新資源化システム”を開発
北九州エコタウンで開発された新技術である「接触分解油化装置」を利用し、廃プラスチックや食用油などから重油・軽油相当分の油を抽出、その他の可燃ごみは炭化装置で炭化、自社保有の堆肥化装置と合わせて、総合的な再資源化システム“新資源化システム”を開発した。
これにより、地域で発生する廃棄物のおよそ9割を再利用することが可能となる。焼却炉を持たない地方自治体や離島などから高い関心が寄せられているという。
竹等“CERES”を開発、福祉施設と連携し竹炭へのリサイクルを推進する
また、竹炭へのリサイクル可能な抗菌竹箸“CERES”を開発、年間6,000万膳を全国の飲食店に供給している。そしてその6割を回収、全国16か所の障害者福祉施設の協力を得て、全量を竹炭化し、消臭剤としての利用や堆肥の副原料として土にかえす取組みを行っている。
このように、環境保全への取組みを通じ、地球環境への貢献はもとより、事業者や農業従事者、そして生活者さらには社会福祉の分野にまで、好循環をもたらす“楽しい会社”と言えるであろう。