会長の時間
【2012-2013】
第2316回 例会
日時:2013/01/09
場所:八幡朝見神社
会長:田中 俊一
明けましておめでとうございます。今日は新年例会です。その新年例会を淑気に満ちている朝見神社で行うということは素晴らしいことだと思います。クリスマスは外国からのものでそれはそれで楽しいかもしれませんが、やはり正月には日本独特の落ち着いた喜びというものがあります。心まで清心になれるという気がいたします。朝見神社は1196年大友能直公により創建されました。鎌倉幕府ができた4年後です。現在は神社本庁が定めた、宇佐神宮をはじめ大分県に6社しかない別表神社であります。個人的なことでいえば2日に朝見神社にお参りをしようと来たのですが車を近くに止められず、インドから車いすのお客がいたのであきらめました。3日目はもっと渋滞でした。従って今日が3度目の正直になります。6日までは子供が孫を連れて帰省していて早くひとりになりたいと思ってたのですが一人になった途端風邪をひいてダウンしてしまいました。今日が初仕事です。あまり頭がよく回らないので楽に会長の時間を済ませる方法はないかと考えました。それでいて新年にふさわしいものはと考えたところ詩を朗読しようと思いました。ということで教科書にも載っている谷川俊太郎さんの <朝>という詩を披露します。
また朝が来てぼくは生きていた
夜の間の夢をすっかり忘れてぼくは見た
柿の木の裸の枝が風にゆれ
首輪のない犬が陽だまりに寝そべってるのを
百年前ぼくはここにいなかった
百年後ぼくはここにいないだろう
当たり前の所のようでいて
地上はきっと思いがけない場所なんだ
いつだったか子宮の中で
ぼくは小さな小さな卵だった
それから小さな小さな魚になって
それから小さな小さな鳥になって
それからやっとぼくは人間になった
十ヶ月を何千億年もかかって生きて
そんなこともぼくら復習しなきゃ
今まで予習ばっかりしすぎたから
今朝一滴の水のすきとおった冷たさが
ぼくに人間とは何かを教える
魚たちと鳥たちとそして
僕をころすかもしれぬけものすら
その水をわかちあいたい
あと半年ですよろしくお願いいたします