会長の時間
【2012-2013】
第2311回 例会
日時:2012/11/21
場所:ホテル白菊
会長:田中 俊一
先週日食ツアーでオーストラリア、ケアンズ、に行ってきました。今日はその時のことを少し話してみます。広島の広電という旅行会社で行ったのですが、行った仲間は21人でした。熊本、福岡を代表しているようなアマチュア天文家方たちの集まりでした。大分からは船田先生とその一番弟子の宮本さんと私たち夫婦で行く予定でしたが急に二人ともキャンセルになり、大分代表としてはなんとも心もとないかぎりでした。まず装備が全然違います。600ミリの望遠鏡はもとより、ほとんどの方が大きなカメラを2台と赤道儀も持参しておりました。カメラ道具だけで10㎏以上はあったと思います。私はオリンパスの小さなカメラと300ミリの望遠レンズだけです。
11月14日水曜日早朝に日食はありました。コロナの始まる時間が6時30分ころでしたので私は5時につけば十分と思っていたのですが。ほかの人は4時ころ、早い人は眠らずに1時ころから待機していました。5時半ころから第一接触が始まりました。が雲が多くてその間から太陽は見え隠れする程度でした.皆既に近づくにつれさらに雲の中に太陽は隠れました。あと5分、あと4分と誰かが大きな声で叫んでくれるのですが、その頃には太陽は厚い雲の中でどこにあるのかさえ分かりません。そして皆既になると、急に暗くなり星が見えるくらいになりました。私はあきらめて金星を撮ったり景色を撮ったりしていました。すると急にうおーと歓声が上がります。あわてて太陽を見ると、コロナが見えました。あわててシャッターをきったのですが、慌てふためいてまともな写真は取れませんでした。時間にしておそらく4,5十秒もなかったと思います。終わった後、ほかの人に聞いたのですが。ほとんどの人がコロナもダイヤモンドリングもとれたといってました。どうしてあと少し太陽にカメラを向けていなかったのか。そのわずかな時間のためにロータリーまで休んでオーストラリアまで行ったのにと思うと残念です。全員見られなかったのであれば、あきらめもつくのですが、大部分の人はいい写真が取れているのにと思うと悔やまれます。ニコボックスを返してほしい気持ちです。がっかりしてホテルに帰ってちょっと休んで、ホテルから会長の時間をやったのですが。どうだったでしょうか。神宮司幹事と30分以上かけてやったのですが、うまくいった気がしません。本当は生放送でやりたかったのですが、ドキドキ探検ツアーの出発と重なったので、録画にしてもらいました。寝不足と残念な気持ちとで何をしゃべったのかも覚えていません。でもこのことに関しては外国にいても自分のクラブの例会に出席できるという新しい可能性が生まれたと思っています。クラブの細則は変える必要はあるでしょうが。
今回日食の後に、あきらめなくてよかったなーという声がどこからともなく聞こえてきました。反省点です。それともう一つ、みんなと違ったところがありました。心構えです。みんなは日食一筋でした。私たちは、気球に乗ったりヘリコプターの乗ったり、オプショナルツーを楽しもうと余計なことをしました。ここにコロナの写真を持ってこれなかったのは残念です。金環食は中国で見ることもできたし写真もとれました。しかしコロナやダイヤモンドリングは全然違います。4年後にアメリカで皆既日食があります。ぜひそれにも挑戦します。いい写真を撮ってきますのでもうちょっと待ってほしいと思います。