会長の時間
【2011-2012】
第2274回 例会
日時:2012/02/21
場所:ホテルニューツルタ
会長:亀井 孝(別府中央ロータリークラブ会長)
光市母子殺害事件 死刑判決について
山口県光市で1999年に母子2人が殺害された事件で、殺人や強姦致死などの罪に問われ、差し戻し後の控訴審で死刑となった元会社員大月孝行被告(犯行時18歳1ヶ月)について、最高裁第一小法廷(金築誠志裁判長)は20日、被告の上告を棄却する判決を言い渡し、死刑が確定しました。その裁判の中で弁護側が主張したのは、本人の不幸な生い立ちや生活環境等で、それを訴えることで裁判官の心情を汲取ろうとしました。その時に私が思ったのは、東北大震災の事です。一瞬にして家族、友人、全ての物を失った子ども達がいます。誰のせいでしょうか。その子達がもし犯罪を犯すような事になった場合に、震災という環境を問うのでしょうか!以前会長の時間でも言いましたが、もう一度、気仙沼市海上中学校の卒業生の答辞の一部を読み上げます。
「時計の針は14時46分を指したままです。でも、時は確実に流れています。生かされた者として 顔を上げ、常に思いやりの心を持ち、強く、正しく、たくましく生きていかなければなりません。命の重さを知るには、大きすぎる代償でした。しかし、苦境にあっても、天を恨まず、運命に耐え、助け合って生きていくことが、これからのわたしたちの使命です。」
私達RI2720地区のロータリアンは、東北の復興に対して単年度の支援ではなく、長期計画を立て支援する事を決めています。長期に渡り支援する事により、子ども達の明るい未来に少しでも協力できればと思います。