俳句愛好会
1月句会
場 所:浜離宮
日 時:2012/01/19 19:00~
今月の季題:葱、炭
参加者数:8名
選考作品数:24作品
▼次回予定▼
2月23日(木) 19:00~ レフトアローン 季題 「2月 ・ 万作」
季題:
句会模様
今回は新年会を兼ねて木原さんの紹介で「浜離宮」という立派な旅館で行いました。とても美味しい豪華な料理がたくさん出ました。
今年最初の句会は始まって以来のめずらしい結果になりました。特選句が同点で3人です。
得点が特選句に偏ったために私を含め何人かのメンバーは最少得点の記録を作る結果になりました。季語の炭は最近ほとんど生活では使用しませんがわが句会のメンバーは燃料や暖房用として使った経験があるのか懐かしい情景の作品が沢山ありました。やはり日本の伝統的な生活はしみじみとした味わいがあっていいですね。日本人としてその生活を知らない今の子供たちに日本の文化を経験させたいものです。焼いた葱や根深汁などを茅葺屋根の囲炉裏で食べましょう。
もう一つの季語の葱では、私は「さくさくと 母の刻みし 根深汁」になぜか感動しました。
さて2月の句会は23日(木)、季語は「2月」、「万作」です。
また、これまでホームページに掲載していた写真ですがネット上から勝手に使用してきたものでしたから違法性があるかも知れないとのことでそれは全部削除しました。今後はメンバーから提供されたものをアップします。
今月の特選句
1月句会 2012年1月19日 季題 「葱、炭」 24作品アップ
卒論に 炭継ぎし友 便り絶え 谷本
七輪で 葱焼いている 一人酒 山本
股火して 炭火を守る 父の影 木原
今月の準特選句
さくさくと 母の刻みし 根深汁 河野
篝火や 除夜の鐘聴き 炭となる 光
葱畑 兵隊のごと 並びをり 田中
箱火鉢 炭火横目に キセルかな 加藤
炭の香を 囲む囲炉裏が 馳走なり 大野
その他の句
葱の香や 亡母の微笑に 寄せし匙 谷本
旅果てて 空港の隅 葱ラーメン 谷本
撥ね炭の 音美しき 茶室かな 山本
(茶席で使う炭が跳ねるだろうか?跳ねる炭は安物というのは理屈を言いすぎでしょうかと。)
生れ出づる 湯気の中なる 寒卵 山本
炭焼の 友の便りに 山野見ゆ 木原
つけ汁に 葱加わりて 食そそる 木原
忌を修し 炭火を継ぎて 母の部屋 河野
黒潮へ 返りし賀状 投函す 河野
(被災地の教え子に出した賀状が返ってきたので黒潮にもう一度届けと投函したという句だそうです。戻りしの方がわかりやすのではという意見もありました)
一湾に 放水の虹 出初式 光
無農薬と 書かれし葱や 年の市 光
(季重ではという意見もありました)
消し炭や ゴエモン風呂の 釜の下 田中
灰ほぐし 仄かに灯る 残り炭 田中
うつろ目で 炭火見つめる 猫二匹 加藤
避難先 炭を頼りの 暖にくど 加藤
病床に 香る葱汁 母の愛 大野
炭を焼く ほのかな赤に 暖をとる 大野