俳句愛好会

5月句会

場 所:レフトアローン

日 時:2011/05/20 19:00~

今月の季題:新茶 薔薇

参加者数:8名

選考作品数:24作品


▼次回予定▼

6月23日(木) レフトアローン 19:00~

季題:


今回も季題の「薔薇」は難しいと皆さん言われましたがりっぱな作品ができています。
特選句は同点のため2人となりました。2つの句は偶然にも内容が対象的ですね。これから成長していく赤ちゃんのばら色の人生、もう十分堪能したけれど後少しだけ楽しませて欲しいと思う人生。並べてみるとなんとなくそう感じます。田中さんはどこで「子を抱きて バラ湯に浮かぶ 乳房かな」が浮かんだのでしょうか。イメージでは木原さんか松原さんの作品かと思ってしまいました。
河野さんの句「らっきょ漬く もうしばらく 生きたくて」も「らっきょ」と関連つけるところが普通ではないですね。字足らずは意識的ではなく自然にそうなったそうです。

山本さんの句「薩摩富士 遥か裾まで 新茶畑」は壮大な茶畑に伸びている畝、馬の背を感じます。木原さんの句「バラの香に 聞いてみたくて そっと寄る」はいつものように何かの思いを感じるのですが。私の句「一握り 母の煎りたる 新茶着き」で「着く」か「着き」がどちらがよいかという意見がでました。母がまだ元気な頃のことを句にしました。既に新茶が出回り始め初夏を感じる季節です。久住の花公園も季節の花が満開のようです、途中の人気の道の駅「若妻の店」でおじさんドライバーも食べているラベンダーソフトがお勧めです。

次回の季題は「麦」と「曲」です。曲とは曲がりということで俳句の中に曲という字を入れていただいたら結構です。もちろん他に季語は必要です。宮司さん久し振りの参加ありがとうございました。皆さん来月も参加よろしくお願いします。

今月の特選句

子を抱きて バラ湯に浮かぶ 乳房かな     田中

らっきょ漬く もうしばらく 生きたくて       河野

今月の準特選句

坂道の 息つく所 花樗             山本

白薔薇に 出会うて衿を 正すかな       松原

一握り 母の煎りたる 新茶着き        加藤 

バラの香に 聞いてみたくて そっと寄る    木原

路端の 花壇を燃やす 赤いバラ        宮司 
  
バラと傘 咲き乱れてや 箱根園        谷本

その他の句

季題バラ 思い出すこと なかりけり      田中
赤いバラ か白いバラかと バラ戦争      田中

母の忌や 小梅を出して 新茶汲む       河野
文机に アンネのバラや 彩褪せず       河野

歳月や 伸び放題の 薔薇の園         山本
薩摩富士  遥か裾まで 新茶畑        山本

新茶の葉 空と碧さを 競べけり         松原
薔薇の香の 奥を覗いて 目眩かな       松原

念入りに 急須洗いて   一番茶        加藤
何杯も 気付かぬ新茶 古茶に代え       加藤

臨月の 嫁よ孫よ  スイカ割る         木原
浩然の 気養うや バラの園           木原

祖霊舎に 届きし駿河の 新茶かな       宮司
亡き母の 思い出我が家の 新茶かな     宮司

葉を摘みし 体験はるか 新茶汲む       谷本      
バラの種の 多さに疲れ 手にアイス      谷本







  

別府北ロータリークラブ

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