俳句愛好会
9月句会
場 所:レフトアローン
日 時:2010/09/09 19:00~
今月の季題:枝豆、自由句
参加者数:8
選考作品数:24
▼次回予定▼
次回10月21日(木) 季題 烏瓜
季題:
今回は、8名の参加で加藤宮司と森さんと芹香さんが欠席でした。特選は山本桃潤さんの「枝豆や 日本緑の 島四つ」です。おめでとうございました。枝豆の形が日本列島に似ていることからこの作品ができたそうです。枝豆を日本列島に見立てるとはなんとスケールの大きな発想でしょうか。やっぱし直径15万光年の銀河系から見ると日本列島は枝豆サイズなんですよね。あらためて知らされました。
河野さんの「朝顔の 奈落のふちの たおやかさ」は1点差で特選を逃しました。
田中扇山さんの「焼け跡や 川の流れに 夾竹桃」は広島の原爆の後に一番先に咲いた花が夾竹桃という話を聞いてこの作品ができたそうです。
私は枝豆の緑の艶やかさとはじける元気さから若さを取り戻したい気持ちを込めて「枝豆の 弾ける青さ 戻りたし」を作りました。しかし過去には戻れないからこれから先を見つめることが大事ですし現実的ですね。
枝豆の塩茹では特にビールのつまみとして知られていますが大豆に豊富に含まれるたんぱく質などにはアルコールの分解を助ける働きがあり枝豆をつまみにすることは理にかなっているそうです。また茹でた枝豆を潰してあん状にしたものを餅にまぶした「ずんだ餅」
は宮城県、山形県など南東北の名物ですが冷凍ものを九州で売っています。
あっさりして美味しいですね。仙台に行った時に地元のお寺の茶店で食べましたが忘れられません。
今回も田中扇山さんから熟れると紫色になるモチキビ(トウモロコシ)と野沢菜の漬物を差し入れてもらいました。モチキビは初めて食べるという人がいましたがその名のとおりモチモチしてとても美味しいです。
次回は10月21日(木)です。兼題は、「からすうり」です。形、色どうみても甘くて美味しそうなので一度食べてみたいと思っていますが勇気がありません。この際だれか食べてみませんか。では、10月にまた会いましょう。
今月の特選句
・9月9日句会結果 兼題「枝豆、自由句」
・特選句「枝豆や 日本緑の 島四つ」 作者:山本桃潤
今月の準特選句
・朝顔の 奈落のふちの たおやかさ 河野
・夕風や 鷺ぼんやりと 無我の境 木原
・松下村 門に集いし 蜻蛉かな 松原
・枝豆や 相槌をうつ 暇もなし 田中扇山
・朝市の 束の枝豆 おすそ分け 加藤竹山
・枝豆の 茹でて衣の 緑増す 吉野
・枝豆と 泡の夕べや 雨上がる 谷本
その他の句
・真っ白な 観音像や 鳥渡る 山本桃潤
・新涼や 牧ノ戸峠 越ゆるバス 山本桃潤
・生身魂 尻を浮かして カチャーシー 河野
・産み月の ごとき枝豆 飛び出でて 河野
・未熟です それこそ値打ち 枝の豆 木原
・枝豆や 翌日無駄に なりにけり 木原
・虫の声 名残の鈴と 夜会かな 松原
・枝豆の 碧を肴に 二杯かな 松原
・枝豆を 掬えば緑 鮮やかに 田中扇山
・焼け跡や 川の流れに 夾竹桃 田中扇山
・枝豆の 空を食べたる 妻の顔 加藤竹山
・枝豆の 弾ける青さ 戻りたし 加藤竹山
・夕暮れて 虫の音聞こゆ 夏惜しむ 吉野
・好物の 枝豆残し 父が逝く 吉野
・枝豆を 手に同級会は プロローグ 谷本
・涼風に 友先立ちて 寮遥か 谷本