会長の時間
【2008-2009】
第2138回 例会
日時:2009/03/11
場所:ホテル白菊
会長:二宮 清行
RIは毎年3月を「識字率向上月間」と指定しています。
現在、世界に10億入の非識字者・非計算能力者がいて貧困の原因になっていると推定されています。
特に発展途上国の多いアジアでは人口増加とともに未就学児童が増え続け、このままでは、読み書き、計算ができない子供が増え、さらに貧困と飢餓の進行と社会不安が憂慮されることから、この特別月間を指定しロータリーの力を結集することによって、識字率の向上と、ひいては貧困と飢餓をなくし世界の平和にも寄与しようとするものです。
「識字」には3つの定義があるそうです。
第1は「基本的識字」。子音、母音を含めたアルファベットなどをきちんと読めるということです。
しかし、考えるのに十分ということではありません。
第2は「機能的識字」。よく考える能力を備えた一ヒで読み書きができ、コミュニケーションができるというものです。
第3は、「コンピューター識字」です。
コンピューター用語を理解し、コンピューターを使うことができるというものです。しかし、第2の「機能的識字」の能力がなければ、コンピューターから得た情報を的確に判断することができません。
これが、機能的識字が強調される理由です。
「識字」によって、私たちは生涯学習を受けることができます。
「識字」はとても大事な道具なのです。
「識字教育」には色々な手法があります。
その中で今脚光を浴びているのが「CLE」です。
Concentrated Languages Encounterの略で「集中言語能力助長」と訳されています。
これは言語教授法のすぐれたプログラムの一つで世界中の様々な文化に適応させて用いることができ、読み書きのできなかった何千人もの人生を大きく変えたそうです。
ロータリアンは、この識字率を高めることで世界平和を推進していることになるのです。