会長の時間

【2007-2008】

第2099回 例会

日時:2008/05/14

場所:ホテル白菊

会長:山本 恒雄


私は、常々日本の将来を責任を持って描いている組織がどこかにあるのかと疑問に思っています。
と言いたいくらいに政治が迷走していると思いませんか?
この事は2,3日前に自民党の津島代議士がそのような発言をしていましたので確かなことだと思います。
ところで、5月11日の合同新聞にリー・クアンユー、シンガポール元首相、現顧問相の日本の将来に対する意見が載っていましたので紹介したいと思います。
彼はシンガポール首相を三十年以上務め、同国を豊かな都市国家へと育て上げました。
そして日本軍占領下での青年時代から六十年以上、日本をつぶさに観察してきています。
その彼が日本の課題として、働く女性を助けることが出来るか。
移民を受け入れる社会をつくれるか。
日米同盟の利点を生かし続けられるか。
それが日本の未来を決める鍵だと言う。
日本は今、革命的変化に直面しているが、日本の対応は決断力や大胆さがなく漸進的だ。
人々の生活を大きく変えないようにと、市場開放をためらい、競争力ある社会を作り損ねた。
さらに高齢化、少子化によって経済のダイナミズムが失われていくことを、日本人はよく理解してないようだ。
少子化対策は働く女性が子供を産み育てていけるように最大の努力がいる。
又、日本は外国人受け入れに問題がある。
何世代も住んできた中国人や韓国人さえもうまく取り込めてない。
外から新しい、若い人々を受け入れる決断が必要だ。
そして、日本にとっての最善の選択は米国との同盟を維持することだ。
宇宙開発だとかミサイル防衛などの金のかかることは米国に任せ、軍事面は米国のサポート役で十分だ。
その分、経済面で競争するべきだ。
私が日本の立場ならそのようにして自国の力を最大限いかす。
これがリー・クアンユーさんの意見です。
日本の将来は、やはり我々国民が賢くなって一人一人が自分の意見を持ち政治を動かさないといけないのではないでしょうか。

  

別府北ロータリークラブ

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